大田区の整体 鍼治療
2020/04/17
適応障害諸症状と東洋医学治療との関係
ゆっくりと。
適応障害とは?
「実は診断しやすいようで、わかりにくいのが適応障害です。ストレス因子との因果関係があることが条件ですが、その症状記載がなく多岐にわたります。そして罹患すると、職業的、社会的に大きな影響を及ぼし本人もとても辛いのです。一般的なうつ状態や不安障害は明確な症状があるので、その症状の中で項目の数を満たし、一定期間続くとうつ病や不安障害という診断になります。
適応障害は
(1)他の精神疾患の症状がない(2)症状の発症に対してストレス因子がある
(3)ストレスの原因から1~3カ月以内に症状が表れている
(4)そのストレス因子が消失した時に、速やかに症状が改善している、これが主な判断基準となります 」
適応障害の原因は?
「自分を取り巻く環境に対してのストレス、これが大きな原因となります。ストレスは誰しも生活の中でありますが、適応障害の患者さんは自分とはマッチしない辛い環境下にいるか、あるいは葛藤をもちやすい自身の感じ方が発症に繋がっています。
そして原因となるストレスは人によってさまざまです。職場での環境(仕事量や責任の重圧、上司からの否定的体験等)結婚生活、パートナーとの関係性など、その人個人によって変わってくることも特徴の一つです」
具体的な症状は?
「憂鬱感、落ち込み、絶望感、不安感。肩こりやめまいが起きることもあり、疲労感を感じます。無断欠勤をしてしまったり、職場で急に泣き出すことも。普段とは違う行動に出てしまうこともあります。
適応障害が一般的なうつの症状と違うのは、原因のストレスがない時には、症状が回復することも多くみられます。たとえば仕事上の問題がストレス因となっている場合、勤務する日は憂うつで不安も強く、めまいや胃痛などに悩まされますが、休みの日には憂うつ気分も少し楽になったり、趣味を楽しむことができる場合もあります」
“なりやすい人”の傾向は?
「患者さんを診断していると、几帳面で真面目、完璧主義な人が多い印象です。責任感が強く、過剰に頑張りすぎてしまう人は、その分ストレスを感じやすいので、適応障害にもなりやすい傾向にあります。また、挫折を知らなかったタイプや、それまで失敗が無かった人も注意が必要ですね。
さらに、幼少期からの環境も大きく関係していると思います。両親等に甘えられる環境ではなかった人で、人に頼るのが苦手で自己解決をしてきた人も多い気がします」
治療法は?
「よくインターネットなどでは、環境を変えることをすすめています。もちろんストレス因の除去・環境調整は言うまでもなく職種の不適合の是正のみで改善する場合もありますが…。職場や結婚生活が原因の場合、簡単には変えられないですよね。原因が人それぞれ異なるため、オーダーメイドでの治療が必要です。
まずは柔らかい思考性を身につけるトレーニングを行うことをオススメします。薬物治療も行いますが、そこは最小限に。自分のいいところを、自分自身で認められるようにし、苦手なことを乗り越える力をつけてもらいます。
具体的な方法は、自分の感情を書き出して整理することです。
マイナス気分になったときに認知治療として、この7つの項目を行いマイナス気分を減らしましょう。
1.マイナス感情を生じた状況を書く
2.マイナス感情を書き、%で表現 (例:不安98% おちこみ95% 怒り95%等)
3.その時どのように感じてそのような気持ちになったかを書き出す
4.自分の感情に対する裏付けを書き出す
5.自動思考と矛盾する事実も考え自分の考えとはまったく反対なことも書く
6.思考を整理して適応的思考に持っていく
7.今の気分を表現する(例:不安75% おちこみ70% 怒り60%等)
適応障害でなくても、ストレスに振り回されてしまっていると感じたら、自身でやってみるのもいいでしょう。症状の悪化など、自分では難しい人は当院で東洋医学的根拠ある施術をお勧めします。
また、ストレスを感じている人は体も硬くなりがちです。腹式呼吸をゆっくり行って、リラックス状態をつくるのもいいでしょう。
まずは、頭の中で1~10まで数えながら、ゆっくり腹式呼吸を行ってください。頭の中で数を数えることが大切です。こうすることで、ストレス思考から解放され、一度自分の感情から離れることができます」
周りができるサポートは?
「うつ状態では、安定した対人関係を求めています。拒絶や孤独を避け、受け入れられることに喜びを感じます。なので『わかるよ』『何かあったら助けるからね』など共感し、サポーティブな声かけが効果的です。
さらに適応障害の場合は、本人の潜在能力とマッチをする仕事などを見つけて励ますのも大切。『あなたは〇〇が得意だから、そこを頑張ってみない?』という言葉は、改善に向けていいでしょう」
自分が「適応障害かもしれない」と思ったら?
「まずは落ち着いて、さきほどの認知治療をご自身でやってみるのもいいでしょう。それでも症状の改善が見られない場合は、迷わずに当院へご相談下さい。私と一緒に、悲観的な認知や考え方のクセを知り、対処していきましょう」
普段から気を付けられることは?
私は 「いい加減」という考え方を、白か黒かハッキリつけずに、あるがままの自分を認め、時には他者を頼り、ほどほどに、適度な加減を身につけることが、心を柔らかく保てるコツです
とお話しさせていただいています。
ー当院の施術内容ー
☆ 身体意識の緊張を問診時に最小限まで取れる事から施します
① ホットパックより全身を温め
体の緊張をとる。
② 鍼治療 (一般治療と、鍼麻酔治療に分かれる)
③ 干渉波治療
④ 遠赤外線により患部を温める
⑤ リンパマッサージ
⑥ 下肢血流促進機
⑦ 矯正(頸椎、胸椎、腰椎、骨盤)
*上記の施術内容より適した施術を施してまいります。